スナアイヒドラ(読み)すなあいひどら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スナアイヒドラ」の意味・わかりやすい解説

スナアイヒドラ
すなあいひどら
[学] Halammohydra octopodides

腔腸(こうちょう)動物門ヒドロ虫綱硬(かた)クラゲ目に属する海産動物。海岸の砂のすきまにすむ特殊な腔腸動物で、クラゲ型の性質も備えているが、砂の外へ出て泳ぐことはなく、体の全体の形はポリプ型である。体は小さな管状で、長さ1ミリメートル前後、環状に並んだ10本の細長い触手をもつ。触手環の間には平衡胞がみられ、そのため、この体は元来クラゲ型であったものが、砂間の生活に適応して口と触手を用いて歩行するアクチヌラ幼生状のものに変形したものではないかと考えられている。ヨーロッパ各地の沿岸のほか、日本(和歌山県、北海道など)からも発見されている。海岸の砂間からは、本種のほかオトヒドラ属Otohydra、アルモヒドラ属Armohydra、プサンモヒドラ属Psammohydraなどの諸属のものも知られている。

[山田真弓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む