日本大百科全書(ニッポニカ) 「スモクトノフスキー」の意味・わかりやすい解説
スモクトノフスキー
すもくとのふすきー
Иннокентий Михайлович Смоктуновский/Innokentiy Mihaylovich Smoktunovskiy
(1925―1994)
旧ソ連・ロシアの舞台・映画俳優。シベリアのトムスクに生まれる。クラスノヤルスクのプーシキン劇場スタジオに学び、国内各地を転々として舞台に立つうちに、演出家トフストノーゴフに才能をみいだされ、1957年にレニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)のボリショイ・ドラマ劇場で『白痴』のムイシキン公爵を演じて画期的な成功を収めた。その後映画に転じ、グリゴーリー・コージンツェフ監督の『ハムレット』(1964)に主演し世界的な名声を得、65年にレーニン賞を受賞。『罪と罰』『チャイコフスキー』『ワーニャ伯父さん』などの名画に出演した。73年モスクワのマールイ劇場、その後モスクワ芸術座に移り活躍した。
[中本信幸]
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