スモン訴訟(読み)スモンそしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スモン訴訟」の意味・わかりやすい解説

スモン訴訟
スモンそしょう

キノホルム剤の使用によって下半身まひを伴う神経炎 (スモン病) にかかった患者らが製薬会社ならびに危険防止責任を持つとして,国を相手どって起こした集団訴訟。水俣病事件,カネミ油症事件,サリドマイド薬害事件と例を同じくする大規模集団訴訟であった。被害者グループの分裂によって訴訟は複数に分かれる形で進行したが,裁判所の和解勧告に従い,双方の和解が成立したものと,判決によって企業と国の責任が認められたものとがある。この事件をうけて 1979年に薬事法が大改正され,薬害防止のための諸規定が盛り込まれた。

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