スラストころ軸受(読み)スラストころじくうけ(その他表記)thrust roller bearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スラストころ軸受」の意味・わかりやすい解説

スラストころ軸受
スラストころじくうけ
thrust roller bearing

転動体にころを用いたころがり軸受一種で,軸方向の荷重 (スラスト荷重) を支える。次の4種がある。 (1) スラスト円筒ころ軸受 平板状の内輪と外輪の間に円筒ころを入れた構造。正常な転がり運動ができないので,ごく低速回転の場合にのみ使用する。 (2) スラスト円錐ころ軸受 平板状の外輪とテーパをもった内輪との間に円錐状のころを挿入したもの。軸心が若干狂っても,軸受の直径方向に平行移動して運動できる特長がある。低速・高荷重用。 (3) スラスト自動調心ころ軸受 内輪と外輪に傾斜した球面状の軌道をつけ,その間に球面状のころを配置する。軸心が狂っても自動的に調整できる。きわめて大きな荷重容量があり,若干の軸直径方向の荷重 (ラジアル荷重) にも耐える。 (4) スラスト針状ころ軸受 針状の細長いころを用いたもの。薄型なため機械の小型化に有用である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む