ころがり軸受(読み)ころがりじくうけ(その他表記)rolling bearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ころがり軸受」の意味・わかりやすい解説

ころがり軸受
ころがりじくうけ
rolling bearing

軸とこれを支える部分の間に玉 (ボール) や「ころ」などの転動体を入れ,滑り接触を転がり接触に変えて,摩擦を減少させる軸受。転動体に玉を用いるものを玉軸受 (ボールベアリング) ,ころを使用するものをころ軸受 (ローラベアリング) と呼ぶ。後者には,ころの形状によって,円筒ころ軸受円錐ころ軸受針状ころ軸受などがある。また支える荷重の方向によってラジアル軸受 (軸直径方向) とスラスト軸受 (軸方向) に区別される。ころがり軸受は世界的に規格化されており,軸受外径が 1mmから 10mをこえるものが製作されている。ころがり軸受はあらゆる用途に対応できる形式,寸法精度のものが用意されており,潤滑保守管理が容易であるため,広く利用されている。軸受材料としては,内・外輪および転動体には高炭素クロム軸受鋼,ステンレス軸受鋼,その他の合金鋼が,また保持器にはみがき帯鋼,ステンレス鋼板,黄銅板,プラスチックその他が用いられている。 (→軸受合金 )

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百科事典マイペディア 「ころがり軸受」の意味・わかりやすい解説

ころがり軸受【ころがりじくうけ】

内輪と外輪の間に入れた転動体のころがりを利用して摩擦抵抗を小さくした軸受。転動体に玉を用いる玉軸受(ボールベアリング)と,ころを用いるころ軸受とがある。ころがり軸受は完全に規格化されていて入手交換が容易,すべり軸受に比べ始動摩擦が小,保守が簡単などの特徴をもつ。→軸受鋼
→関連項目潤滑精密機械工業

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改訂新版 世界大百科事典 「ころがり軸受」の意味・わかりやすい解説

ころがり軸受 (ころがりじくうけ)

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世界大百科事典(旧版)内のころがり軸受の言及

【軸受】より

…摩耗が大きければ当然軸受の寿命が短くなる。 軸受にはその動作原理により,すべり軸受ところがり軸受の区別がある。また受けるべき荷重の方向により,回転軸に垂直方向の荷重を受けるラジアル軸受(すべり軸受の場合にはジャーナル軸受ということが多い),回転軸方向の荷重を受けるスラスト軸受の区別がある。…

【潤滑】より

…空気以外の気体を使った軸受もある。 次に,ころがり軸受の場合について考えよう。ころがり接触のようすを図2に示す。…

※「ころがり軸受」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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