スルファメラジン

化学辞典 第2版 「スルファメラジン」の解説

スルファメラジン
スルファメラジン
sulfamerazine

4-aimino-N-(4-methyl-2-pyrimidinyl)benzene-sulfonamide.C11H12N4O2S(264.31).サルファ剤の一種.2-アミノ-4-メチルピリミジンとアセチルスファニルクロリドからつくる.白色結晶.融点234~238 ℃.λmax :243,257 nm.他のスルホンアミド剤とともに広く感染症に使用される.ナトリウム塩は水に易溶.水産用抗菌剤に用いられる.[CAS 127-79-7][CAS 127-58-2:Na塩]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスルファメラジンの言及

【サルファ剤】より

…同年,フランスのパスツール研究所の細菌学者であったトレフエルJ.Trefouëlらは,プロントジルの有効成分はプロントジルが体内で分解されてできるスルファミンであることを明らかにした。この研究によって,その後スルファミンを骨格とする誘導体が多数合成,試験され,さらに類似の骨格をもつスルファピリジンsulfapyridine(SPと略記),スルファチアゾールsulfathyazole(STと略記),スルファメラジンsulfameradine(SMDと略記)などが開発された。今日まで数千種以上が合成され,現在でも数十種が市販されている。…

※「スルファメラジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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