精選版 日本国語大辞典 「ずらり」の意味・読み・例文・類語 ずらり 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる。「づらり」とも表記した)① 人、物などが多く並び連なるさまを表わす語。※虎寛本狂言・栗焼(室町末‐近世初)「三十四人の公達へづらりっと進上申て御ざる」※策伝和尚送答控(1631‐35)「丞殿の鬚かしろ茶を七日よりつみて八日にずらりとそえる」② すっきりしているさま、背たけの高いさまを表わす語。すらり。※玉塵抄(1563)四八「は女人のたけずらりとたかうしてみめのよいをと云たぞ」③ さしさわりなく事が運ぶさまを表わす語。※大学垂加先生講義(1679)「只かうずらりと読で、何の不審もなう、道に近しと云て、読者の心にすみてあるぞ」④ ある動きが一連のもののすべてに及ぶさまを表わす語。※解剖室(1907)〈三島霜川〉「ずらり学生の顔を見廻したものだ」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報