精油の一つ。シダーウッド油cedar wood oilともいう。アメリカのバージニア州に多産するビャクシン科エンピツビャクシン(エンピツノキ)の心材を水蒸気蒸留すると収油率3.5%で得られる無色または淡黄色の粘稠(ねんちゅう)な液体である。主成分はセドレン、セドロール、セドレノールであり、バルサムに似た香気がある。化粧品やせっけん香料、室内噴霧剤、消毒剤また保留剤としても重要である。顕微鏡の試料油浸用にツェーデル油として使用される。なお、エンピツビャクシンの葉を水蒸気蒸留して得られるリモネンを主成分とする精油はセダー葉油(ようゆ)cedar leaf oilとよんで区別している。
[佐藤菊正]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...