セブハー(英語表記)Sebhā

改訂新版 世界大百科事典 「セブハー」の意味・わかりやすい解説

セブハー
Sebhā

リビア南西部の砂漠地帯にあるオアシス都市で,フェッザーン州の州都。人口15万(1990)。肥沃オアシス抱え,古くからトリポリとアフリカ内陸を結ぶキャラバン・ルートの中継地点であった。また19世紀後半以降サヌーシー教徒の民族解放運動の拠点ともなった。リビア革命後の1977年3月,〈人民主権確立宣言〉がここで採択され,後進性を脱皮しリビア統一実現の最重点開発地域に指定された。重化学工業,手工業,住宅建設計画が着手され,セブハーは現在,リビア経済・文化の重要拠点の一つとなっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android