ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セム語系諸族」の意味・わかりやすい解説 セム語系諸族セムごけいしょぞくSemites 西アジア,アラビア,地中海東岸,アフリカ北東部に分布し,セム語を用いる諸民族の総称。形質的にはコーカソイドのオリエント人種に属し,黒色波状毛,褐色の皮膚,長頭などの特徴をもつ。ユダヤ人や西南アジアのアラブ人などが代表的民族。歴史上は前 3000年頃から活躍し,ユダヤ教,キリスト教,イスラム教を生み,アルファベットやアラビア文字の普及などオリエント文明の創造者といえる。セムの語は旧約聖書のノアの長男セム Shemに由来し,伝説上その子孫といわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by