セルシア(読み)せるしあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セルシア」の意味・わかりやすい解説

セルシア
せるしあ
[学] Verbascum creticum (L.f.) Cav.
Celsia cretica L.

ゴマノハグサ科(APG分類:ゴマノハグサ科)の二年草。地中海沿岸地方原産で、ヒメモウズイカ(姫毛蕊花)ともいう。耐冬性または半耐冬性で、全株が剛毛に覆われる。茎は単一で直立し、高さ0.7~1メートル。葉は互生し、披針(ひしん)形で基部は茎を抱く。まばらな総状花序をつくり、径約5センチメートルの花を開く。花はほとんど柄(え)がなく、黄色で中央に暗紫色斑紋(はんもん)がある。雄しべ長短の2種類があり、著しく反り返り葯(やく)は濃紫色。短い雄しべの花糸には濃紫色のひげ状の毛があり、長い雄しべは無毛。花壇植えに向き、6月ころ播種(はしゅ)する。

[山口美智子 2021年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む