セン・そなわる・あきらか

普及版 字通 の解説


常用漢字 13画

[字音] セン
[字訓] そなわる・あきらか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(全)(ぜん)。〔説文〕三上に「(そな)はるなり」とあり、言説の備わることをいう。〔呉越春秋、王僚使公子光伝〕に「斯の義を(あき)らかにせよ」という語があり、議して明らかにすることをいう。

[訓義]
1. そなわる、十分に論ずる。
2. あきらかにする、さとす。
3. あきらかなみち、のり。

[古辞書の訓]
名義抄 ツブサニ・アキラカナリ・アラハス・マタシ 〔字鏡集〕 エラブ・アキ・タヒラカ・ソナフ・アラハス・アキラカ・マタシ・ツブサニ

[語系]
tsiuan、dzhianは声義近く、は〔説文〕三上に「專らふるなり」とするが、神に申す語をえらびそろえる意であろう。(巽)(そん)は神事にいう語である。〔集韻〕に「は擇言なり」とあり、は声義の近い語である。

[熟語]

[下接語]
・言・所・真・評・名・妙・霊

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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