日本大百科全書(ニッポニカ) 「センニンガイ」の意味・わかりやすい解説 センニンガイせんにんがい / 仙人貝telescopic creeperhorn shell[学] Telescopium telescopium 軟体動物門腹足綱ウミニナ科の巻き貝。フィリピン、インドなどの西太平洋沿岸内湾に分布し、マングローブの生えるような汽水域の潮間帯の泥底にすむ。殻高80ミリメートル、殻径40ミリメートルに達する大形の高円錐(えんすい)形で黒褐色、螺層(らそう)が多く20階あり、各層に3本の細い螺溝がある。殻底は平らで、殻口は方形、軸唇に強いひだがある。蓋(ふた)は丸く、黒褐色で多旋形をしている。産地では、肉は食用にされる。[奥谷喬司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例