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「【せん】槨墓」の意味・わかりやすい解説
【せん】槨墓【せんかくぼ】
棺を取りまく槨が【せん】で作られている墓。中国の戦国時代末から出現,漢代になると盛んに作られ,魏・晋時代から唐代,五代(五代十国)にも作られた。戦国末のものは,土洞内部に空【せん】を用いて槨を作ったものが多く,後漢になると穹窿(きゅうりゅう)状の天井を長方形の【せん】で積み上げたものが出現,中には多くの室屋をもち生前の被葬者の宮殿を表すものもある。洛陽の焼溝漢墓は【せん】槨墓の時代的変化をよく示す。
→関連項目長沙
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