ぜめ

精選版 日本国語大辞典 「ぜめ」の意味・読み・例文・類語

ぜめ

  1. 〘 代名詞詞 〙 人形浄瑠璃社会の隠語
  2. 自称。おれ。
    1. [初出の実例]「せんぽ 多く手摺のせんほをいふ。てすりとは操の楽屋人形つかひの事也〈略〉金 おかたい 笠(かさ) ばちか 自身(ししん)ぜめ人(ひと) どうしゅく」(出典洒落本・虚実柳巷方言(1794)中)
  3. 対称。きさま。
    1. [初出の実例]「それは能(しこい)(〈注〉よい)は我(ゼメ)(〈注〉ワレ)も飲(いれ)(〈注〉のむ)るか」(出典:浮世草子・当世芝居気質(1777)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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