ゼータ関数(読み)ゼータカンスウ

デジタル大辞泉 「ゼータ関数」の意味・読み・例文・類語

ゼータ‐かんすう〔‐クワンスウ〕【ゼータ関数】

リーマン考察した、自然数nの逆数のs乗の無限和、すなわち第n項を1/nsとする級数。ふつう、この級数はギリシャ文字ゼータを用いてζ(s)と表すため、ゼータ関数とよばれる。もとオイラーがsを自然数とする場合について、級数の収束を考察。のちにリーマンがsを複素数に拡張し、リーマン予想を提唱した。リーマンのゼータ関数。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼータ関数」の意味・わかりやすい解説

ゼータ関数
ゼータかんすう

「リーマンのゼータ関数」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のゼータ関数の言及

【整数論】より

…またオイラーは,関数を考え,ζ(s)についていくつかの重要な性質を見いだした。この関数は19世紀になって素数定理との関係からG.F.リーマンによって研究され,リーマンのゼータ関数と呼ばれている。またオイラーの始めた楕円積分の研究は,19世紀に入って,ガウス,N.H.アーベル,C.G.J.ヤコビ,F.G.アイゼンシュタイン,L.クロネッカーらにより発展し,整数論と深く関係していることが明らかにされてきた。…

※「ゼータ関数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android