そくそく

精選版 日本国語大辞典 「そくそく」の意味・読み・例文・類語

そく‐そく【

〘形動タリ〙
① 茂って密なさま。〔元稹‐連昌宮詞〕
② 木の葉などを踏んで、がさがさと音がするさま。
※寧静閣集‐二集(1858)秋郊晩帰「一径墜紅声、残楓林外見他山
③ 涙がはらはらと落ちるさま。
※徂徠集(1735‐40)一五・峡中記行・上「余亦泣下、不寝」

そく‐そく

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 静かで、進みのゆるやかなさまを表わす語。
※禅鳳雑談(1513頃)上「坂を上がる時、身を軽く持ちて、ひっ締めて、そくそくと上がれば良し」
② 物を刻む音、砂などを踏んで歩く音、土を耕す音など、軽快でさわやかな感じのする音を表わす語。
落語・お蕎麦の殿様(1894)〈禽語楼小さん〉「夫れを座敷一杯に拡げて端からソクソク切ったのだから御察し遊ばせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android