現代外国人名録2016 の解説
ソムキット・チャトゥシピタク
Somkid Jatusripitak
- 職業・肩書
- 政治家 タイ副首相
- 国籍
- タイ
- 学歴
- タマサート大学〔1972年〕卒
- 学位
- 博士号(ノースウエスタン大学)
- 経歴
- 華人家庭の10人いる子供の一人として育つ。1990年代にチャワリット内閣で商業相を務めたソム・チャトゥシピタクは兄。米国ノースウエスタン大学のケロッグ経営大学院に留学して博士号を取得、マーケティングの世界的権威であるフィリップ・コトラーに学び、師との共著「マーケティング・オブ・ネーションズ」もある。タイに帰国後、タクシン・シナワットとの出会いから政界入り。’98年タイ愛国党(タイ・ラック・タイ党=TRT)の結党に参加、経済分野の知恵袋として2001年1月の総選挙での大躍進に貢献。タクシン政権が発足すると副首相や財務相などを歴任し、“タクシノミクス”と呼ばれた、政権の支持基盤である地方農民や低所得層への利益誘導を意識した大衆迎合的な政策を推進した他、日本との経済連携協定(EPA)交渉などに関わった。2006年クーデターにより同政権が崩壊し、軍主導の暫定政権が発足すると経済政策の対外説明を担う閣僚として入閣したが、反タクシン派から激しい批判を浴び1週間で辞任。以後、政界から距離を置いた。2015年8月タクシン元首相の妹であるインラック・シナワット首相をクーデターで倒したプラユット政権に、内閣改造により副首相として入閣。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報