そよめく(読み)ソヨメク

デジタル大辞泉 「そよめく」の意味・読み・例文・類語

そよ‐め・く

[動カ五(四)]
風が静かに吹いて、草や木の葉を揺り動かす。
蕭条しょうじょうとしたやぶが、かすかにこずえを―・かせて」〈芥川偸盗
きぬずれ、人のざわめきなどの音がする。
「人の―・きて参る気色のありければ」〈今昔・二七・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そよめく」の意味・読み・例文・類語

そよ‐め・く

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. そよそよと音がする。
    1. [初出の実例]「たちゐれば袖にそよめく風の音の近くはきけど逢もみぬかな」(出典:貫之集(945頃)六)
  3. (きぬ)ずれや人のざわめきなどのかすかな音がする。
    1. [初出の実例]「西の台の塗籠を開て、人のそよめきて参る気色の有ければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android