偸盗(読み)トウトウ

デジタル大辞泉 「偸盗」の意味・読み・例文・類語

とう‐とう〔‐タウ〕【×偸盗】

ちゅうとう(偸盗)

ちゅう‐とう〔‐タウ〕【×偸盗】

《「とうとう(偸盗)」の慣用読み》人のものを盗むこと。また、その人。ぬすびと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「偸盗」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐とうチウタウ【偸盗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちゅう」は「偸」の慣用音 ) 仏教で、十悪の一つ。盗むこと。また、その人。ぬすびと。どろぼう。
    1. [初出の実例]「謂一不殺生二不偸盗三不邪婬四不妄語五不飲酒也」(出典万葉集(8C後)五・悲歎俗道仮合即離易去難留詩序)
    2. 「或所に偸盗入たりけり」(出典:古今著聞集(1254)一二)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐虞詡伝〕

とう‐とう‥タウ【偸盗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「とう」は「偸」の漢音 ) 盗むこと。また、盗人。ちゅうとう。
    1. [初出の実例]「五戒のうち、もっとも偸盗(トウタウ)をおもしとす」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「偸盗」の読み・字形・画数・意味

【偸盗】とうとう(たう)・ちゆうとう(ちうたう)

盗人。〔漢書、張敞伝〕京師(やうや)く廢し、長安市に偸盜尤も多し。百賈之れにしむ。敞~偸盜の長數人を求問し、~一日に數百人を捕へ得たり。

字通「偸」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android