ソリハライ(読み)そりはらい

日本歴史地名大系 「ソリハライ」の解説

ソリハライ
そりはらい

漢字表記地名「去童」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り去童さるわらんべ村に包含された。仮名表記は「ソリハライ」(「協和私役」「廻浦日記」など)のほか「ソリハラヱ」(「東蝦夷地場所大概書」、玉虫「入北記」)もある。松浦武四郎は「戊午日誌」(毘保久誌)において「其名義は不解なり」と語義の解釈を留保し、一帯の地形について「左りの方相応の川すじ也」「山は樹木少く只茅野也。村有。其処は小川の両方に立並びぬ」と記している。「東蝦夷地場所大概書」の「ニイカツフ川」の川通り夷人住居地名の一に「ソリハラヱ村 夷人家拾軒 タカヱサラより壱里」とみえ、「協和私役」には「ニイガツプ川」上流ではアイヌは「六所に散住」し、「二をソリハライ村と云」(安政三年九月四日条)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 玉虫 戸口

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android