日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゾウゲカモメ」の意味・わかりやすい解説 ゾウゲカモメぞうげかもめ / 象牙鴎ivory gull[学] Larus eburneus 鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。全身白色で、全長約43センチメートルの中形種。もっとも北にすむ鳥で、北極高緯度地方の島の断崖(だんがい)や地上に営巣し、冬季にはわずかに南に移動するだけで、氷雪地沿岸から離れることはない。日本には冬季にまれに渡来するのみで、観察例はごく少ない。氷上に自由に止まるほか、地上や岩にも止まるが海には降りない。地上を歩き、小走りすることもできる。さまざまな動物とその死体を食べる。[長谷川博][参照項目] | カモメ ゾウゲカモメ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例