ゾンダーブント戦争(読み)ゾンダーブントせんそう(その他表記)Sonderbundkrieg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾンダーブント戦争」の意味・わかりやすい解説

ゾンダーブント戦争
ゾンダーブントせんそう
Sonderbundkrieg

19世紀前半スイスに起った宗教戦争。 1841年アールガウ州において法制度がカトリックに不利に改訂され,カトリック農民の反乱が起った。州政府はこの反乱を指導しているのが修道院であると判断し,修道院の廃止を決定した。他方ルツェルン州では初等教育の監督権をカトリック教会にゆだね,反動的イエズス会士をその指導者に招いた。これらの事件を契機にカトリック,プロテスタント両州の対立が激化し,45年カトリック諸州は相互防衛条約を結び,分離同盟 (ゾンダーブント) を結成した。ここにスイス誓約同盟 (→八州同盟 ) は分裂の危機に見舞われるが,47年チューリヒの G.デュフール将軍は連邦軍を敏速に行動させ,外国干渉のいとまを与えずに戦争を終結させ,分裂の危機を救った。

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