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初等教育 しょとうきょういく primary education

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

初等教育
しょとうきょういく
primary education

学校教育の初等段階。中等教育高等教育に対して用いる。初歩的,基礎的な教育。年齢的には主として児童期の教育。通常は国民一般に共通な普通教育であり,義務教育制度のもとに発達した。したがって普通には小学校の教育をさすが,現行法制上は幼稚園の教育をもあわせて初等教育としている。

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デジタル大辞泉の解説

しょとう‐きょういく〔‐ケウイク〕【初等教育】

初歩的・基本的な普通教育。日本では、小学校における教育をさす。

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百科事典マイペディアの解説

初等教育【しょとうきょういく】

児童期の子供に社会生活に必要な基本的知識・技能を与える基礎教育で,学校教育の最初の段階。19世紀の国民教育制度の成立以後に,それまでの基礎elementary教育が,第2段階の中等secondary教育への接続を意識して,最初の段階primaryとして位置づけられた。
→関連項目小学校スリーアールズ中等教育ミレニアム開発目標

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世界大百科事典 第2版の解説

しょとうきょういく【初等教育 primary education】

今日では〈第1段階の教育〉あるいは〈児童期の教育〉ともいわれる。学校制度上はいずれにしろ中等教育(第2段階の教育)および高等教育に対し,もっとも基礎的な教育を意味する。その就学年齢は各国によって異なるが,ほぼ満6歳前後から11歳ないし12歳の児童を対象とし,1870年代以降に義務教育化された。歴史的には,とくに西欧の場合,学校体系は初等教育の段階から複線化されていた。国民大衆のための初等学校(小学校)は,特権的な中等教育の予備校的な学校とは別系統のものとされていたのである。

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大辞林 第三版の解説

しょとうきょういく【初等教育】

初歩的で基本的な普通教育。小学校の教育がこれにあたる。 → 中等教育高等教育

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

初等教育
しょとうきょういく

中等教育、高等教育とともに、学校教育の3段階を構成するものであり、児童期(5~7歳から11~12歳ごろまで)のすべての子供に対して施される共通の基礎的な普通教育をいう。歴史的にみると、初等教育は今日のように学校教育における1段階というよりは、むしろ一つの系統を意味していた。すなわち、上流の富裕な階層の子弟のための教養教育系統に対して、一般民衆の子弟に対して、日常生活に必要な読み方reading、書き方writing、算術arithmeticの教育を施すものであり、それ自体で完結する一つの系統をなしていたのである。いわゆる読み・書き・そろばんであり、3R's(スリー・アールズ)の教育とよばれる。これらは、学習のための基礎的、道具的なものであり、用具教科と名づけられている。その後、国民教育政策の進展と社会経済の発展ならびに就学者の増大とともに、しだいに初等教育の内容が拡充されていく。すなわち、歴史、地理などが愛国心養成を目ざして導入され、また自然科学の発達とともに理科が取り入れられた。これらは内容教科といわれる。やがて、音楽、図画工作、体育、裁縫などの芸能的・生活的教科が教えられるようになり、初等教育の内容がほぼ整備される。
 そして、中等教育の拡大や民主主義思想の発達に促されて、民衆のための初等教育系統と上流富裕階層のための教養教育系統の統一が進められ、初等教育は、中等教育に直結する一つの段階として位置づけられるようになるのである。初等教育は、すべての児童に与えられる共通の基礎的教育であるので、しだいに義務・無償となってきた。世界人権宣言(1948)も、「教育は少なくとも、初等の基礎的な段階では、無料でなければならない。初等教育は義務教育であることを要する」としている。初等教育は、諸国においておおむね6年程度の小学校において施されている。国によっては、就学前教育を小学校教育と結び付けて一つの段階を構成して初等教育としている場合もある。たとえばイギリスでは、幼児学校と小学校をあわせて初等学校とよんでいる。わが国でも、初等教育の中心は小学校であるが、幼稚園教育を含める場合もあり(文部省設置法2条2号)、就学前の幼児教育が普及発達するに伴い、小学校との連携が図られてきた。そして、1990年代後半以降、ゆとりのなかで生きる力をはぐくむ教育、また個性を生かす教育が進められるなかで、小学校低学年における学級崩壊の問題も含めて、小学校と幼稚園・保育所との連携がいっそう重要な課題となっている。[津布楽喜代治]
『中央教育審議会答申『教育改革のための基本的施策――今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について』(1971・文部省) ▽伊藤秀夫・真野宮雄編著『教育制度の課題』(1975・第一法規出版) ▽大浦猛編『教育の組織・運営と社会』(1990・山文社) ▽教育制度研究会編『要説教育制度』(1991・学術図書出版社) ▽森上史朗編『初等教育原理』(1993・ミネルヴァ書房)』

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世界大百科事典内の初等教育の言及

【小学校】より

…明治期以降の日本の初等教育機関で,幼稚園,保育所などを除いた学校。幕末期までは,身分制社会を反映して農民,町人の子どもは寺子屋,郷学へ,武士の子どもは藩校(藩学)の入門階梯か親もとで初歩的な文字教育を受けたが,明治維新後は,欧米の先進科学・技術を系統的に学びとるために入門課程から専門課程に至る一連の学校制度の構築が必要とされた。…

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…文字・文章を読むこと,内容を理解して文章を書くこと,および計算すること,ならびにそれらができる能力をもっていること。とくに近世末期以降,初等教育における基本的な教育内容とされ,また初等教育で獲得させる基礎的な能力・学力をいう。読み書き算ともいうが,日本では幕末から明治にかけ,計算は主としてそろばんで行ったので,これを〈読み書きそろばん〉といってきた。…

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