相互防衛条約(読み)そうごぼうえいじょうやく(英語表記)mutual defense treaty

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

相互防衛条約
そうごぼうえいじょうやく
mutual defense treaty

第三国からの攻撃に対し、共同して防衛にあたることを約束した条約。軍事同盟を形成するための条約は古くから存在し、さまざまな名称でよばれてきた。しかし、第二次世界大戦後に国連憲章で武力行使の禁止と集団安全保障体制が確立され、その例外として個別的および集団的自衛権が認められると、軍事同盟条約はこの例外規定に根拠を置かざるをえなくなった。そこで第二次大戦後の軍事同盟条約は、自衛のための条約ということが強調され、相互防衛条約という名称が多く用いられるようになった。そのような条約として、米比相互防衛条約米韓相互防衛条約米台相互防衛条約などがあげられる。しかし、東西間の冷戦を背景に結ばれたこれらの条約は、相互援助条約、安全保障条約などとよばれる同種の軍事同盟条約とともに、国連の集団安全保障体制の基礎を掘り崩してきた。[佐分晴夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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