普及版 字通 の解説
15画
[字訓] くずれる・おちる・なやむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は貴(き)。字はまた・に作り、もと禿(とく)声の字であろう。〔説文〕十四下に「下り(お)つるなり」とあり、〔唐写本玉〕に「下」に作る。〔詩、周南、巻耳〕「我が馬、(くわいたい)」は畳韻の連語。(たい)と通用し、の声義がに移ったものであろう。
[訓義]
1. くずれる、おちる、くずれおちる。
2. ゆるやか、なだらか、ななめ。
3. つまずく、なやむ、やむ。
4. のこす、わすれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツユ・クヅル・ヲツ・コボル・ヤブル・ノゴフ・コボツ・クツガヘル
[語系]
・・duiは同声。墮(堕)・隋duaiは声近く、同じく崩れて落ちる意がある。
[熟語]
雲▶・陥▶・岸▶・牆▶・瘁▶・然▶
[下接語]
・壊・岸・傾・崔・・隆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報