最新 地学事典 「タイチャイト」の解説
タイチャイト
tychite
化学組成Na6Mg2(CO3)4(SO4)の鉱物。立方晶系,空間群Fd3,格子定数a1.3898nm,単位格子中8分子含む。八面体結晶。ガラス光沢。劈開なし。硬度3.5。比重2.50。無色,条痕白色。等方性,屈折率n1.508。ノーサップ石(northupite)族に属する。湖成堆積粘土層中に,ノーサップ石に伴って産出。米国カリフォルニア州Borax Lakeの粘土層掘削孔から産出したおよそ5,000個にもおよぶノーサップ石結晶を調べていたところ,最後の10個のうち,最初調べた結晶がノーサップ石ではなく本鉱であった。そのような理由で,ギリシア語のラッキーを意味するtycheから命名。タイチャイトはノーサップ石と外観は酷似。
執筆者:吉井 守正・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

