最新 地学事典 「タイムターム法」の解説
タイムタームほう
タイムターム法
time term method
地震探査記録から地下構造を決めるときによく用いられるはぎ取り法の一手法。地下構造が2層からなる場合,震源A(または観測点)から第二層に垂線を下ろした足をA0,Aから出た波が臨界角で第二層に入る点をA1とする。震源がA, A0にあると仮定したときのAA1(第一層)とA0A1(第二層)との走時差をdelay timeともtime term eともいう。eは未知量であるが,多数の観測点および震源から2点を取り出す組合せから,各2点間のeに関する多元方程式が成り立ち,最小二乗法で各点直下の深さAA0等を推定する方法である。この解析法は,測線が一直線上になくても差支えない。むしろ,積極的に観測点を平面に散開することによって,立体的な地下構造が推定される長所をもつ。ただし,現在のところ,3層以上の多層構造への適用は実用的ではない。
執筆者:寺島 敦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

