普及版 字通 「タク・うつ」の読み・字形・画数・意味
17画
[字訓] うつ
[説文解字]
[字形] 会意
蜀(しょく)+攴(ぼく)。蜀は獣の牡器。虫の部分がその形。尾は牝獣。牝牡相属することを屬(属)という。はその牡器をうつ形で、牡器を破(たくは)し、去勢することをいう。また牡器を縊(くく)って去勢することを(けん)という。去陰のことは犠牲を清める方法としても行われたらしく、その牲を吉(きつけん)という。(たく)はの異文で、撃にかえて切り取るのであろう。を刑罰の一として人に及ぼすこともあり、〔書、呂刑〕に(げつ)・(ぎ)・・黥(げい)の名をあげている。女子には宮という。
[訓義]
1. うつ、牡器をうって去勢する、去勢。
2. ・と通用し、たたく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ハツル 〔字鏡集〕 ハツル・サリカクル
[語系]
tiok、teokは声義近く、thiokはを加えた獣。みな去陰のことを示す字である。
[熟語]
陰▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報