タラーク(その他表記)talāq

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タラーク」の意味・わかりやすい解説

タラーク
talāq

イスラム法上,最も一般的な離婚形式で,夫のみの有する離婚宣告権である。女は,これに続いて一定期間の「イダー」 idda (待婚期間) に入る。イダーには3回あり,前2回の期間内には,男はいつでも相手との関係を旧に復しうるし,期間後であっても,新規の婚姻契約を経て,旧に復することが許される。しかし第3回は絶対的で,いかなる形式によっても,旧の関係に復することは許されない。イダー期間中,女が分娩した子は男に属する。タラークは,禁止の傾向にあり,エジプトチュニジアでは裁判離婚だけを認めている。裁判離婚は,当事者の双方に婚姻解消の目的をもって,契約の欠陥などを理由として,裁判官判定を要求することで,妻が離婚を請求するのは,この方法によるのが古来一般に認められたところであり,その場合正当な理由として,夫の扶養怠慢,不治の病などが認められる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む