ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イダー」の意味・わかりやすい解説 イダーIdḍā インド神話における女神の名。『リグ・ベーダ』においては,イラー Ilā (栄養) と呼ばれ,乳酪の献供の擬人化されたものである。ブラーフマナ文献になると,献供の女神イダーはかなり重要となった。この女神はマヌの娘であり,大洪水ののち,マヌとともに生物を創造したという。他方ではミトラおよびバルナの子といわれ,または,乳酪を生じる源である乳牛と同一視されることもある。ウルバシーとの恋愛で有名なプルーラバスは彼女の子である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by