イダー(英語表記)Idḍā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イダー」の意味・わかりやすい解説

イダー
Idḍā

インド神話における女神の名。『リグ・ベーダ』においては,イラー Ilā (栄養) と呼ばれ,乳酪献供擬人化されたものである。ブラーフマナ文献になると,献供の女神イダーはかなり重要となった。この女神はマヌの娘であり,大洪水ののち,マヌとともに生物を創造したという。他方ではミトラおよびバルナの子といわれ,または,乳酪を生じる源である乳牛と同一視されることもある。ウルバシーとの恋愛で有名なプルーラバスは彼女の子である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android