ターボル派(読み)ターボルは(その他表記)Táboři (Táborité)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ターボル派」の意味・わかりやすい解説

ターボル派
ターボルは
Táboři (Táborité)

フス教徒中,最も急進的な派。プラハ南方に要塞都市ターボルを築き,本拠地としたのでターボル派と呼ばれた。聖書文言を唯一の基準とし,洗礼と聖体拝受以外の一切の秘跡を拒否,信徒の絶対的平等,財産の共有,聖職者,軍事指導者の選挙制,聖職者の妻帯の自由,チェコ語聖書の使用などを主張した。軍事指導者 J.ジシュカは「至福千年説」に傾いた極端派を退けたが,同時にカトリックとの妥協を受入れたウトラキスト (両形色論者 ) 派を攻撃し,内乱を誘発した (→フス戦争 ) 。大プロコプ,小プロコプら有能な指導者に率いられたターボル派軍は多くの勝利を収めたが,1434年リパニの戦いで敗れ,52年ターボルが陥落して壊滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む