だあ(読み)ダア

デジタル大辞泉 「だあ」の意味・読み・例文・類語

だあ

[感]
驚きあっけにとられたときに発する声。「だあとなる」
歌舞伎の立ち回りなどで殺される者が発する声。また転じて、死ぬ意にも用いる。
「こっちが―と言ってしまふと、死人に口なしよ」〈滑・八笑人・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「だあ」の意味・読み・例文・類語

だあ

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 芝居で斬られたり射られたりした者が倒れる時に出す叫び声を表わす。あっ。
    1. [初出の実例]「惣太うしろより出、ゑりをつかんで引よせしめころす、〈仕丁〉ダアア」(出典:洒落本・廓大帳(1789))
  3. あきれたりあっけにとられたりした時に発する声を表わす。まいった。
    1. [初出の実例]「楽屋中に『○○大学法科専門部』の物凄き肩書ある大名刺を散布して一同をダアならしめた」(出典:漫談集(1929)見習諸勇列伝の巻〈徳川夢声〉)

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