デジタル大辞泉
「一同」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いち‐どう【一同】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) 全く同じであること。一致すること。一つになるさま。
- [初出の実例]「三曳自柱、不二因レ他造一、一同本覚、何待レ縁起」(出典:性霊集‐六(835頃)藤大使為亡児設斎願文)
- 「世上一同に帰せば、力なく其の方へ諸道の事はなるべき也」(出典:十問最秘抄(1383))
- ② そこにあるすべてのもの。全体。みな。
- [初出の実例]「一同 イチドウ 〔左伝〕列国一同」(出典:書言字考節用集(1717)八)
- ③ ( ━する ) 心を一つにして物事をすること。賛同すること。
- [初出の実例]「各所レ申頗不二一同一也」(出典:吾妻鏡‐貞応二年(1223)正月二〇日)
- 「満座一同しければ」(出典:古今著聞集(1254)五)
- ④ ( 多く「に」を伴って副詞的に用いる )
- (イ) 複数の人が同時に物事をすること。みんなが同様の動作、行為などをするさま。いっしょ。
- [初出の実例]「納官封家一同割充之」(出典:延喜式(927)二六)
- 「おのおの一同に申されければ」(出典:平家物語(13C前)一〇)
- [その他の文献]〔羅隠‐陝西晩思詩〕
- (ロ) 全体をひとまとめにするさま。
- [初出の実例]「大なるも、小なるも、又良きも、悪しきも、皆一同に捕ふることを得るなり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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