ダイバージェンス(その他表記)divergence

翻訳|divergence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイバージェンス」の意味・わかりやすい解説

ダイバージェンス
divergence

ベクトル場 A=(AxAyAz) において,divA=∂Ax/∂x+∂Ay/∂y+∂Az/∂z で定義されるスカラー divAA のダイバージェンスまたは発散という。また微分演算子ナブラ ▽=(∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z) と A とのスカラー積と考えて,divA=▽・A と表わすこともできる。静磁場におけるガウスの法則は,磁束密度B とすると,divB=0 となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ガウス 法則

世界大百科事典(旧版)内のダイバージェンスの言及

【発散】より

収束
[ベクトル場の発散]
 空間に一つのベクトル場vが与えられているとする。(x,y,z)を空間の点の直交座標とし,この座標系に関するvの成分を(u,v,w)とするとき,と書いて,これをベクトル場vの発散またはダイバージェンスという。divv=0は,物理的にはわき出しも吸込みもないことを表す。…

※「ダイバージェンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む