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磁束密度 じそくみつどmagnetic flux density

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁束密度
じそくみつど
magnetic flux density

磁極または電流によりつくられるベクトル場。通常 B の記号で表される。磁気誘導ともいう。その大きさは磁場の強弱を示し,磁場の方向に垂直な単位面積を貫く磁束を表す。電束密度 D の定義と類似して,磁場 H磁化 M との関係は SI単位で B=μ0HM0 は真空の透磁率) と定義されるが,磁気単極は存在せず,磁荷は必ず正負一対になっているので div B=0 である。また BB=μH (μ は物質の透磁率) で与えられる。単位は SIでテスラが常用されるが,Wb/m 2 (→ウェーバ) を用いることもある。ガウス単位系 BH+4πM で定義され,単位はガウスが用いられる。1T=104G である。磁場を表すベクトルとして H より B のほうが基本的であるとされ,磁場を表すのに B がよく用いられるが,これは磁束密度 B の磁場の意味である。

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デジタル大辞泉の解説

じそく‐みつど【磁束密度】

磁界の強さを表す量。磁界の中で、磁界に垂直な断面の単位面積当たりに通っている磁束。単位はテスラ、その他ウェーバ毎平方メートル。

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百科事典マイペディアの解説

磁束密度【じそくみつど】

物質中の磁場Hと,それによって生じた磁化の強さMを加え合わせたベクトル量で,磁束密度BはB=μ(/0)(H+M)となる(μ(/0)は真空の透磁率で4π×10(-/)7H/m2)。
→関連項目マイクロホンマイスナー効果誘導(物理)

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世界大百科事典 第2版の解説

じそくみつど【磁束密度 magnetic flux density】

磁場における基本的な量で,磁化Mと磁場Hとを使ってBM+μ0Hで表されるベクトル量Bをいう(μ0は真空の透磁率で4π×10-7H/mの値をもつ)。磁束密度の単位はSI単位ではT,またはWb/m2である。透磁率μを使って,B=μHと書くこともある。μの大きい磁性体を磁心に用いることによって,大きな磁束密度を生じさせ,コイルのインダクタンスを増すことができる。磁束密度Bの磁場の中に電流I(A)が流れている場合,Bは電流に対してBIとの両方に垂直な方向に,電流の単位長さあたりB×I(N/m)の力をおよぼすが,この関係から磁束密度Bを定義することもできる。

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大辞林 第三版の解説

じそくみつど【磁束密度】

磁場の強弱を示す量。磁場の中を運動する荷電粒子は磁場から力を受ける。この力によって磁気の場の状態を決めた量。電場の強さに対応する磁場の基本量。単位テスラ(記号 T )または、ウェーバ毎平方メートル(記号 Wb/m2)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁束密度
じそくみつど

磁気誘導ともいい、普通、記号Bで表す。単位はCGS単位系ではガウス(記号G)、MKS単位系またはSI単位系(国際単位系)ではテスラ(記号T)である。磁束密度Bは大きさおよび方向をもつベクトル量で、磁性体の磁化Iと真空の磁化μ0H(μ0は真空の透磁率で4π×10-7H/mの値をもつ。Hは磁場)との和である。これはまた、磁場Hと磁性体の透磁率μとの積μHで表すこともできる。
 磁束密度Bの中に電流Iを流すと、電流は両者に垂直な方向に、強さB×Iの力を受ける。電動機(モーター)の回転力は、このような力によって生ずる。
 空間の各所でBの方向に引いた一連の線を磁束線という。磁束線は磁性体の表面から出入りするときも連続で、その密度が空間のあらゆる場所でBの大きさに比例するように引くことができる。磁気回路ではBは電流回路の電流密度に対応する。[近角聡信]

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世界大百科事典内の磁束密度の言及

【透磁率】より

…物質中の磁束密度は物質の磁気的性質により増加,または減少するが,その度合を示す量を透磁率と呼ぶ。導磁率ともいう。…

※「磁束密度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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