ダグダ(その他表記)Dagda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダグダ」の意味・わかりやすい解説

ダグダ
Dagda

ケルト神話における神々の王たる大地の神。その名は dago-devos (よき神) に由来する。異名に Cera (創造主) ,Ruadrofhessa (偉大な知識の王) などがあり,偉大なる父ともいわれた。ダグダを宇宙神とみなす考えもあるが,おそらく大地と農業の神であったらしい。ダグダの大釜が常に食物で満たされていたこと,彼の豚と,いつも実がなっている木などが,それを暗示している。神界の支配者として大きな棍棒熊手を持った姿で表わされるが,これと槌を持つゴールの神との類似を指摘する者もいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android