ダットサン11型フェートン

日本の自動車技術240選 の解説

ダットサン 11型フェートン

現存する最古ダットサン車。ダットサン車は1931年に発売され(10型、495cc、10ps/3700rpm)、市販1年目は約10台が生産され、32年には11型として約150台が生産された。その後1933年に自動車取締令が改正されて750ccに排気量アップされ、車種は4人乗セダン、クーペフェートン、ロードスター、ライトバン、トラックの各種が製造された。1935年には横浜工場でシャシーからボディーの一貫生産が加わり、大阪工場との並行生産で、年間3800台を生産する当時としては画期的な大量生産車となった。当時ダットサン車は、1)国産車である2)値段が安い(価格:1350円)3)日本の道路事情に適している4)燃料費が安い5)無免許で運転できる(当時気筒容積が750cc以下の自動車は運転免許が不要だった)など、の特徴が認められ、自家用車やタクシーとして需要が急速に増大し、「ダットサン」の名称は「小型車の代名詞として使用されるほどに普及した。また、アメリカ、スペインポルトガルインドブラジル等の世界各国にも輸出された。(当時の輸出実績、1934年44台、35年53台、36年87台)保管場所日産自動車(株)座間事業所 (〒228-0012 神奈川県座間市広野台2-5000)
製作(製造)年1932
製作者(社)日産自動車株式会社
資料の種類量産品
現状保存・非公開
車名ダットサン
モデル名11型フェートン
会社名日産自動車(株)
製作開始年1932
車種・用途乗用車
実車所在/模型日産自動車・座間
スタイルセダン
ドア数2ドア
乗員4名
車両重量400kg
エピソード・話題性現存する最古のダットサン
バンパーなし
ステップあり
全長2,710mm
全幅1,175mm
タイヤサイズ゙24\"-4\"
特徴ボディは梁瀬自動車や日本自動車で架装
軸距1,880mm
前トレッドx後トレッド965mm×965mm
特徴シャシーは日産の前身の戸畑鋳造自動車部大阪工場製
冷却/気筒配列水冷/直列4気筒
弁機構SV
内径x行程56mm×76mm
排気量747cc
最高出力/回転数12ps/3000rpm
過給機なし
可変システムなし
ハイブリッドシステム形式なし
変速機3速・D/S
モード燃費-
参考文献1)『日産自動車30年史』日産自動車、1965年2)『ダットサンの50年』(別冊CG)二玄社、1983年
その他事項足ブレーキ:ドラム;最高速度:65Km/h

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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