インドの共産主義政治家。ティラクの支持者からロシア革命後マルクス主義に接近。すでに第1次非協力運動直後,ガンディーの思想と行動を批判した《ガンディーとレーニンGandhi versus Lenin》を1921年に発表した。インド労働組合運動の草分けの一人でインド共産党(CPI)創設者の一人でもあり,十数年投獄された。独立後62年にCPI議長となるが,64年の同党分裂ではソ連派のCPIを支持し,79年末まで議長の地位をまもる。80年にはソ連と一定の距離をおき始めたCPIを離党し,ソ連派の小政党全インド共産党(AICP)を創設した。 執筆者:清水 学