チェコスロバキア正教会(読み)チェコスロバキアせいきょうかい(その他表記)Czechoslovak Orthodox Church

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェコスロバキア正教会」の意味・わかりやすい解説

チェコスロバキア正教会
チェコスロバキアせいきょうかい
Czechoslovak Orthodox Church

ギリシア正教会に属する独立教会の一つ。9世紀にキュリロスとメトディオスにより,チェコキリスト教がもたらされて,チェコはカトリック勢力圏となり,スロバキアはギリシア正教会に属したが,1649年には多くの信徒帰一教会を形成した。カトリックの圧倒的優勢のなかで,19世紀から復興しはじめた正教会は第1次世界大戦後正式に形成され,第2次世界大戦後は亡命者帰国や,帰一教会からの復帰などによって勢力を伸ばし,ロシア正教会の支配を脱して4司教区をもつ独立教会となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android