日本大百科全書(ニッポニカ) 「チエリ」の意味・わかりやすい解説 チエリちえりJacques Nicolas Augustin Thierry(1795―1856) フランスの歴史家。ブロアに生まれる。エコール・ノルマルに入学後、サン・シモン主義の運動に加わり、ジャーナリストとなる。1825年『ノルマン人によるイギリス征服』を著す。ミニェやティエールやバラントと肩を並べ、王政復古期の新鋭な史家の評を受ける。1830年の7月革命後、評論の筆を断ち、一時官職についたが、2年後辞任し、その後は『メロビング朝時代の物語』『第三身分の歴史に関する試論』など史書の執筆に終始した。[金澤 誠] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例