デジタル大辞泉 「執筆」の意味・読み・例文・類語
しっ‐ぴつ【執筆】
1 文章を書くこと。「
2 書道で、筆の持ち方。
3 香道で、聞き香などの競技のときに成績などを記録する役の人。
[類語]書き物・文筆・筆を執る・筆を走らせる
中古においては、「執筆」を「筆を手に執って書き始める」意味で使用した例や、「筆執」と転倒させた例も見られる。現代語の「小説を執筆(しっぴつ)する」のように作品の創造・創作に関しては用いられず、あくまで「筆で文字を書く」意味で、典籍を書写したり、文書を書記したり、和歌や議事を記録したりする場合に使用された。
「執」は漢音「しゅう」、慣用音「しつ」であり、「執筆」は古く「しゅうひつ」または「しゅひつ」と読まれたと思われる。
字通「執」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…中・近世における武家の書記役。執筆(しゆうひつ)ともいう。
[中世]
武家社会が成立して以後,行政事務の繁多によって文書処理の必要性が増大したが,文盲の多い武士間では,文筆を業務とする書記がしだいに専門化した。…
…規則により,前句から続けて春季の句になる。主客と亭主はこれをよまず,一座の記録係である執筆(しゆひつ)がよんでいない場合は,これを勤める。最後の一句になって付けあぐんでは興がさめるので,前の句に少々なじまずとも,あっさり付けるのがよく,あらかじめ用意しておくこともあった。…
…連句制作のための集会または会席をいう。その構成要員は,一座をさばく師範格の宗匠と,宗匠を補佐しつつ句を懐紙に記録する書記役の執筆(しゆひつ)と,一般の作者である複数の連衆(れんじゆ)から成る。彼らが参集して連句一巻を共同制作することを,一座を張行する,または興行するという。…
※「執筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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