最新 地学事典 「チャップマン石」の解説
チャップマンせき
チャップマン石
chapmanite
化学組成Fe2Sb(SiO4)2(OH)の鉱物。単斜晶系,空間群Cm, 格子定数a0.519nm, b0.899, c0.770, β100.67°, 単位格子中2分子含む。微細な葉片状結晶の集合,粉状。オリーブ緑~濃黄色,半透明,ガラス~土状光沢,条痕緑黄~濃黄色。硬度<2.5, 比重3.7。屈折率α1.85, γ1.96。SbをBiで置換したものが同構造の鉄珪蒼鉛石。カナダのKeeley鉱山では鉱脈中に自然銀に伴い,チェコの中央ボヘミアでは片麻岩中の脈にみられる。ほかに,輝安鉱・ベルチェ鉱などを主とする鉱脈中に産出。日本では鹿児島市西錫山鉱山などから少量産した。名称はカナダの鉱物学者E.J.Chapman(1821~1904)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

