チリアンパープル(その他表記)Tyrian purple

色名がわかる辞典 「チリアンパープル」の解説

チリアンパープル【Tyrian purple】

色名の一つ。古代フェニキアの港チルに由来するみの強いのこと。地中海産ホネガイのパープル腺から出る粘液で染めたと伝えられる。フェニキアは地中海沿岸に発展した古代都市で、商業と航海技術に優れており、紀元前15~12世紀ごろに繁栄をきわめた。色名は現代でも宝飾品衣料品、インテリア用品などに用いられている。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

関連語 赤み

世界大百科事典(旧版)内のチリアンパープルの言及

【モーブ】より

…モーブは赤紫色染料でサフラニン系の塩基性アジン染料と推定される。パーキンは57年にこの染料を工業的に製造し〈チリアンパープル〉と名づけて売り出したが,イギリスではあまり評判がよくなく,フランスで〈モーブ〉(野生の草花の名,アオイの仲間)という名で売り出し有名となった。モーブそのものの実用価値は低かったが,この発明が世界中の染料工業の出発点となり,さらに今日の合成化学の発展の源となった意義は大きい。…

※「チリアンパープル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む