ツノオビムシ(その他表記)Ceratium tripos

改訂新版 世界大百科事典 「ツノオビムシ」の意味・わかりやすい解説

ツノオビムシ
Ceratium tripos

鞭毛虫綱ウズオビムシ科の原生動物。暖海域に広く分布し,浮遊生活をする。殻はいかり形で,殻長0.1~0.3mm,殻幅0.04~0.08mm。広い腹板よりまっすぐな前角が生ずるが,腹面から見ると多少左に傾いている。後角は左右に開きながら上方向き,左角が右角より少し短い。腹板には横溝があり,それに沿って横走鞭毛が体をとりまき,縦走鞭毛は後方にたれる。水温の高い水域から低い水域に入ると前角を切って浮力を減らすなど,環境によって形態を変化させる。甲殻類やその他の幼生の餌として重要。なお,この属を総称してケラチウムと呼ぶ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツノオビムシ」の意味・わかりやすい解説

ツノオビムシ
Ceratium tripos

原生生物界アルベオラータ門ウズオビムシ科。殻は錨形で,殻長 0.1~0.3mm,殻幅 0.04~0.08mm。上殻の前角はまっすぐで,腹面から見ると多少左に傾いている。下殻の 2本の後角は左右に開きながら上方に向かうが,左角が右角より少し短い。日本近海では最も普通の暖海種で,水温の高い水域から低い水域に入ると前角が自然に切れて自身の浮力を減らすなど,環境の変化によって形態を変える。

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