ティアマト

デジタル大辞泉 「ティアマト」の意味・読み・例文・類語

ティアマト(Tiamat)

バビロニアの創造神話における、原初の海を人格化した神。マルドゥク神によって殺されると、そのからだから世界が生まれる。→エヌマエリシュ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ティアマト」の意味・読み・例文・類語

ティアマト

  1. ( [英語] Tiamat ) バビロニアの創造神話における、原初の海を人格化した神。マルドゥク神によって殺されると、そのからだから世界が生まれる。→エヌマエリシュ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ティアマト」の意味・わかりやすい解説

ティアマト

古代バビロニアの原初的神格,女性的混沌(こんとん)の象徴。同じく男性的混沌の象徴たるアプスの配偶神。世界創造叙事詩《エヌマ・エリシュ》においては悪竜の姿で魔軍を率いて神々の軍勢と戦い,マルドゥクに裂かれ,その死体から天と地とが作られたという。
→関連項目エヌマ・エリシュ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のティアマトの言及

【目∥眼】より

…なお,《アメン・ラー讃歌》にはアメンの都市テーベが〈全土の目〉〈アトゥム神の聖眼〉〈ラー神の目〉とたたえられている。他方,バビロニアの天地創造物語《エヌマ・エリシュ》によれば,女神ティアマトの両眼はユーフラテス川とティグリス川の源となった。 北欧神話の主神オーディンは片目である。…

※「ティアマト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android