改訂新版 世界大百科事典 「ティスラン」の意味・わかりやすい解説 ティスランFrançois Félix Tisserand生没年:1845-96 フランスの天文学者。パリのエコール・ノルマル・シュペリウールの出身。1873年トゥールーズ天文台長,78年パリ大学教授,83年ソルボンヌ大学教授,92年パリ天文台長を歴任した。月運動論,すい星の運動,天体の形状論など天体力学の分野で活躍し,すい星の同定に使われるティスランの判定式は有名である。1874年には金星の太陽面通過の観測に来日した。84年創刊の《Bulletin astronomique》誌の編集主幹を創刊以来つとめた。著書に《天体力学教程》全4巻(1889-96)がある。執筆者:堀 源一郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by