日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティルクラル」の意味・わかりやすい解説 ティルクラルてぃるくらるTirukkural インドのタミル文学の精華、タミルベーダともいわれる箴言(しんげん)集の代表作。5世紀のティルバッルバルの作とされる。インド人の人生の大目的である法(解脱(げだつ)は法のなかに)、財、愛に関する1330頌(しょう)のクラル(短い詩節)よりなり、教訓、格言が収められている。ティルバッルバルは、南インドの低い階級の間で働く宗教家たちの称号であったようである。[田中敏雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例