テソソモク(その他表記)Fernando Alvarado Tezozomoc

改訂新版 世界大百科事典 「テソソモク」の意味・わかりやすい解説

テソソモク
Fernando Alvarado Tezozomoc
生没年:1530?-1610?

スペインによるメキシコ征服直後の原住民歴史家。アステカ皇帝モクテスマ2世の孫。著書は《メキシコ年代記Crónica mexicana》と《メシカヨトル年代記Crónica mexicayotl》。前者は1598年ころスペイン語で,後者は1604年ころナワトル語で書かれ,いずれもアステカ族の神話的起源にさかのぼり,中央高原への遍歴,帝国の形成と拡大,征服から同時代に及ぶが,両者の内容は異なる。修道士ドゥランDiego Durán(1537?-88)の著作とともにアステカ史の根本史料である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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