テダ族(読み)テダぞく(その他表記)Teda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テダ族」の意味・わかりやすい解説

テダ族
テダぞく
Teda

北アフリカサハラ砂漠の南東部,特にニジェールからチャドリビア,さらにスーダンにかけて分布する遊牧民。トダ族 Todaともいう。テダ族はダザ族とともにテブ族の一支族とされるが,これらの支族間には厳密な違いがなく,名称は混同して用いられている。人口は 21世紀初頭で約 5万人と推定される。

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世界大百科事典(旧版)内のテダ族の言及

【エネディ】より

…アフリカ北部,チャド北東部にある,砂岩の巨大な山塊が砂原に散在する丘陵地帯。行政の中心はファダFada。ラクダを飼う少数のテダTeda族が住んでいる。多くの先史時代の岩陰彩画が残る。おもな遺跡はモン・ファダMont Fada,アルシェイArcheï,エグメシナEgmechina,アシミデルAsimidel,マンダ・シナManda China,ハラガナHallaganaなど。壁画の大部分は,この地方で牛の放牧が行われた時代以後のもので,牛,馬,ラクダと人物とが関連する図柄が多い。…

※「テダ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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